09月21日(月)

9月21日(月)
まっしゅが虹の橋を渡って数日が経ちました。


身体の一部がなくなったような違和感と喪失感、
そして虚脱感に襲われながらも
まっしゅのいない日常は淡々と流れていきます。

どんなに夜更かししたとしても、
インシュリン注射の時間に絶対に目が覚めて、
まっしゅはもういないのだということを
毎日毎日気づかされてしまいます。


ゴミや買い物袋を床に置ける

トイレの戸を閉めても怒られない

玄関や戸を開けっ放しに出来る

食べ物をテーブルに放置できる

洗濯や掃除がスムーズ



etc…


その他いろいろまっしゅがいることで
気を使っていた事柄が、普通に出来てしまうことが
いちいち寂しさを呼び起こします。


あの足にからまりつく鬱陶しい
もこもこした物体がいないという事実…




ここからまっしゅの最期を綴りたいと思います。

とても長くなることと思いますが、
頑張り続けたまっしゅの生涯を
是非読んでいただけましたら幸いです。






9月17日の夜、「パワーをください」の
ブログを載せた直後の22時10分頃、



RuRuRu…



助手先生から再び電話が入りました。


助「あの後処置をはじめたのですが…
  良い方向に向かっているとは言えません…
  アンモニア濃度がどうしても下がらず、
  逆に増えてしまっているので輸血も中止しました。
  先ほど発作を起こして痙攣し、
  不整脈も出て一時心拍停止状態まで行きました。
  今は持ち直してなんとか頑張っているのですが…
  正直朝まで持つかどうか…」


S「…そうですか…」

助「次の発作がきたら乗り越えるのは厳しいと思いますので…
  迎えに来ていただけるのなら今が良いかと…」


S「…あと出来ることというと…」

助「…あとは…アミノ酸製剤を点滴して、
  効果があるかないかというところですね…
  今一本目を終了して、二本目に入っています。
  ゆっくり入れて1時2時くらいに終ると思うのですが…」


S「…それで意識が回復するということは…」

助「…分かりませんが…厳しいと思います…」

S「…引き取るか委ねるか…先生だったらどうします?」

助「う~ん…分かりませんっっ!!」


それはお若い助手先生の素の言葉。


すべてを諦めて引き取るか
最期まで可能性を賭けて委ねるか…

この時もまだまだ諦めていなかった私には、
すぐに決断することが出来ませんでした。


病院までは車で20~30分程度。

まっしゅの病気に対応できる病院は
全国でも数える程度しかありません。

実際何時間もかけて通っている人が沢山いる中、
こんなにも近くにその病院があってくれたことを
心から幸せに思っていました。



11時前後にICUに駆けつけます。


先ほどの危篤状態にもまして、
痛々しくも意識なく横たわるまっしゅ…

時折舌を出し鼻先を舐める仕草をします。


S「やはりまっしゅは苦しいんでしょうか…」

助「…いや、もう分からないと思います…」


その言葉には救われます。


すでにまっしゅは多臓器不全を起こしていて
腎臓もやられ、腸内出血の様子も見られ
身体中がボロボロとのこと…

たとえ今晩生きながらえても結果は見えているという見解。


しかし今ここで家に連れて帰るということは、
すべての可能性を捨てることでもあるため迷います。

いいえ、まっしゅの最期を迎える覚悟は出来ています。


だけども最後の最後まで、
意識が戻る可能性を諦めたくはないのです。



S「…家に連れて帰ってやれることはありますか?」

助「そうですね…発作が起こって吐いたりした時など、
  顔を下に向けてあげて喉につまらないように
  してあげることくらいでしょうか…」


S「その最後の点滴は家でやることは出来ませんか?
  よく低血糖を起こした犬にブリーダーさんが
  自宅で点滴してたりするので…」


助「それは皮下点滴ですよね。
  まっしゅの場合は皮下ではもう効かないので、
  直接血管に入れることになりますが、
  数時間かけてゆっくり入れないといけないので
  ご自宅ではやれないこともありませんが難しいかな…」



それでもやれるのだったらと…

自宅に連れて帰る気持ちが固まりかけたその時。


まっしゅの手足がピンと張り出しけいれんが…

そして小さな発作が起こったかと思った瞬間、
あっという間に200まで心拍上昇、
そのまま呼吸が止まってしまい…




ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




心拍停止の音が鳴り響く中、

私の腕に抱かれたまま
スッと引き込まれるように安らかに息を引き取り…



23時29分



まっしゅは空へと旅立ちました。



まるで私の到着を待っていてくれたかのように

まるで私たちの戸惑いを察してくれたかのように



この半年、

末期末期と言われながら
奇跡奇跡と言われ続け

元気に過してきたまっしゅ。

体調が崩れはじめてすぐに危篤、
そしてあまり苦しむことなく逝けたのは

あまりに急で気持ちがついていかないものの、
結果的に良い最期だったのでは…




最後の処置をしながら、
助手先生が泣いてくれているのに気づきます。


ここは重症な患者が集まる大学病院。

毎日沢山の命を看取っている助手先生が、
まっしゅのために泣いてくれている…



助「まっしゅは入院も長かったから…
  本当に珍しいくらいいい子でしたよ。
  採血をひとりでやらせてくれる子なんてなかなかいませんし、
  愛想もよくて入院中もみんなに可愛がられて
  アイドルみたいなマスコット的な存在でした。
  私がいつもまっしゅを抱っこして連れて歩いていたから
  有名になったのかもしれませんが(笑)」


助手先生は入院中、
いつもまっしゅを夜に散歩に連れ出してくれたりして、
自分の犬のように接してくれていたもんね。

まっしゅもそんな助手先生が大好きで、
私との面会時間が終ってお別れの時も、
いつも喜んで病院に帰っていきました。
(あれは飼い主としては寂しかったけど!)

病院の前に来ると喜んで尻尾を振って、
助手先生や研修医の方々に会えるのを
楽しみにしていたっけ。

そんな風に病院が大好きだったから、
闘病生活もストレスが少なくとても助かりました。



いつも明るくて大らかな助手先生。

ほとんどの対応を彼女がしてくださる形だったので、
主治医のMr'肝臓先生よりも長い時間
深く関わって親身になってくださいました。

どんな深刻な話であっても、なぜか彼女と話していると
ついつい笑ってしまうので、緊迫する状況の中
いつもいつも救われてきました。


(いや、もちろん一番大変だったのは指示や
 判断をするMr'肝臓先生だったのでしょうけど…)



その大好きな助手先生に
最後の最後まで診ていただけたこと…


出来る事を全部やれたこと…


それは自宅で看取られたよりも、
ある意味ずっとずっと幸せなことだったと思えます。



助手先生に見送りの用意をしていただき、
ドライアイスの詰まった箱に可愛く寝かせてもらいました。


目を開けたまま亡くなったまっしゅの表情は
さきほどまでの苦しいものとは一変して、
今にでも動き出しそうなくらい可愛いいつもの表情です。



車が見えなくなるまでずっと、
助手先生はまっしゅを見送ってくださいました…



助手先生、本当に本当にありがとうございます。

まっしゅは貴方に診ていただけて世界一幸せなワンコでした。




まっしゅを乗せて、少しだけ遠回りをし、
いつもの公園と三瓶先生の病院の前を通って家に帰ります。



家への道を曲がるとうれしくて
いつもバタバタと車の中で暴れ出したまっしゅ。

その行動がもう見られない違和感に襲われながら、
まっしゅを家に連れて帰りました。



S「まっしゅ、おうちに帰ってきたよ」



きっとまっしゅは家に入った途端、
ダッシュでトイレでおしっこをしてお水を飲みにいくだろな…



眠れないまままっしゅのいない朝を迎え、
朝一に三瓶先生に報告の電話をします。



三「昨日肝臓先生からお電話いただきましたが…」

S「昨晩11時29分に旅立ちました…」

三「そうですか…」

S「最期まで頑張りました。あまり苦しまず
  とてもあっけなく穏やかに逝けたと思います…」


三「なんにもしてあげられなくてすみません…」

S「とんでもない!!
  先生が信じられなくて獣医ジプシーを繰り返したり、
  先生が意地になって紹介してくれず、
  大学病院にかかれない子も沢山いるという中、
  しっかりと判断してあちらに委ねてくださったことが
  どんなにありがたかったことか…
  そしてあっちにいってからもずっと親身になって
  最期まで一緒に闘ってくれたこと、
  本当に本当に感謝しています…」



感極まって涙が溢れて泣き崩れます。


三「そう言っていただけるとうれしいです…」



以前私は著書「わんこのそばに」に、
獣医師との付き合い方、選び方を書きました。


172ページに

“たとえ悲しい結果になったとしても
 よくやってくださったと思えるような
 獣医さんと出会えたら本望ですね”


と綴り、その横に書かれているイラストは三瓶先生です。


私は当時の犬の仕事柄、沢山の困った獣医師を見てきました。


そしてまっしゅの先生も、
いろんな方の口コミで何箇所か行きましたが、
なかなか信頼できる先生に会えませんでした。

そんな時、当時お付き合いしていたペット保険の営業さんが、

「あそこの先生は人間的に信頼できる」

と教えてくださったのが三瓶先生のところでした。

お客ではなく業者に誠意ある対応をする人…

それは獣医師としての腕や技術以前に
一番大切な「心」を持った方であると感じ、
まっしゅが1歳半の頃からお世話になることに。

年齢的には比較的お若く、なんでもはっきり言う性格で、
結構ズケズケ話します。

いわゆる“権威がある”とか“人の良さそうな優しい先生”と
いうのとは違うかもしれませんが…

本当の意味で情の厚い人であるとはっきり分かります。

もしもまっしゅになにかあっても、
この先生の判断に任せよう。

その結果まっしゅが旅立ってしまっても
この先生がしたことなら恨まずに感謝しよう。

いつもいつもそういうつもりで先生の元に行きました。

もちろんまっしゅのことで

もっと早くああしてくれたら…
もっと早くこうしてくれたら…

そういうことは全然無いとは言えません。

だけどもそんなことは後にならなければ分からないのだし、
いつだって全力で向き合ってくれたことの結果なのだから…



私は三瓶先生に感謝の言葉しか見つからないのです。




三瓶先生の電話を切った後少しして、
間違い電話が一本入ります。


「すみません、○○さんですか?」

S「いえ、違いますけど…」

「あ、申し訳ありませんでしたっっ」



あれ?今の三瓶先生の声だよね…


慌てて誰かの番号と間違えて電話しちゃったのかな???




その数時間後、先生から花かごが届きます。




あの○○って花屋さんの名前だったのね!

先生慌てて配送先の私のところに電話しちゃったんだ…(笑)


そんなエピソードすらもいとおしく、
三瓶先生と出会えたことを心から幸せに思います。



三瓶先生、本当に本当にありがとうございます。

まっしゅは貴方に診ていただけて世界一幸せなワンコでした。






まだまだ泣き崩れてはいられません。



まっしゅが危篤になって覚悟を決めたとき、
私は一通のメールをある場所に送っていました。



それは昔、打ちのめされるような状況から
救ってくださった恩人の元でした。


当時ブリーダーさんと飼い主さんの
架け橋の仕事をしていた頃、
千葉の飼い主さんの元に迎えられたチワワの男の子が
数日で亡くなってしまったことがありました。

その頃私は事業を安定させるまでと、
深夜1時50分に起床して、市場で午前10時まで配送のバイトをし、
それから本業に駆け回っているという二束のワラジ状態でした。

チワワが危篤になったとの知らせに、
飼い主さんを寝ずに励まし続け、
旅立ったという知らせをもらい、
そのまま高速で千葉まで走りました。

小さな命が息絶えた飼い主さんの落ち込みも激しく、
土下座して謝ってその子を引き取らせていただきました。

しかしもしかすると伝染病の可能性のあるその子を
そのままにしておくことは出来ないため、
必死に周辺のペット霊園を探して火葬していただくこととなりました。


たまたま駆け込んだ霊園の園長さんに事情を話すと、
業者の私の苦労と心情を察し、
それはそれは良くしてくださいました。

精神的にも肉体的にもボロボロだった私を、
まるで神父さんのように癒してくださったのを忘れません。


しかし飼い主さんの希望は
お里の埼玉のブリーダーさんのそばで
眠らせて欲しいということ。

そのままその子をその霊園に眠らせることは出来ません。


「飼い主さんのお気持ちを貫くのは立派ですが、
 納骨もここでしていかれてはどうですか。
 犬だって短い間とはいえ家族になったおうちの傍なんだから…」


S「いや、飼い主さんのご意志を尊重したいので…」

「でもね。他の霊園で火葬したものを納骨だけ受けてくれる
 霊園を探すのはなかなか難しいかもしれませんよ」



それでもなんとか頑張りたいと意思を通すと、


「これは私からのお気持ちです。
 貴方のその努力は必ずいつか実を結びますよ」



と、園長さんはそっと私に支払った費用の中から
1000円を差出してくれたのです。



その温かい気持ちに押され、
私はその子が眠る場所を必ず探し出してみせると誓います。


数日後、埼玉のその子のお里周辺に行き、
私はかたっぱしから霊園に電話を掛けまくります。


「今空きがないので…」
「納骨のみの方はちょっと…」



今まさに悲しみにくれているであろう飼い主さんの
気持ちを打ち砕くようなビジネスライクな寂しい反応!!


その日は冷たい雨が降っていて、
心身ともに打ち砕かれる切ない時間を送ります。


どうかこの子を安らかに眠らせてあげて!!


悲鳴にも似た苛立ちで気持ちが沈んでいった頃…


こうなったら県境の東京へ目を向けようと、
埼玉を諦めて青梅市の霊園に電話したところ…


S「すでに火葬済みで納骨だけなのですが
  受け入れてくださいますか?」


「もちろんです」



ふたつ返事で快く受け入れてくださったのです!!



迎えてくださったのは青梅の山の中の小さな小さなその霊園。

向かう途中の砂利道には雪が積もっていたのを覚えています。


冷え切った私の心と身体と小さなチワワを
その優しさで受け入れてくれた今井雅之似の寡黙で優しい園長さん。

本当に本当に震えるぐらいうれしかったのです。


その頃ちょうど横浜営業所が立ち上がったという話から、
横浜のスタッフの青年に犬を紹介して欲しいと頼まれ、
柴犬をご紹介したという縁もありました。

横浜支店はこちらと違い、
かなりハイテクでゴージャスな教会風な施設で、
雰囲気的にはこじんまりとしたこっちのほうが好きだけど…



それが今から6年前。



今もまだ青梅の霊園に今井園長がいらっしゃるのか、
その確認をするために、HPにメールを送っておいたのです。


そしてまだいるという今井園長からのお返事は、
まっしゅを看取って戻った日の朝、私の元に届きました。



火葬していただく場所も決まり、
最後の1日は思うがまままっしゅと共に過します。


まっしゅの好きだったものをお供え、
まっしゅの冷たい身体を撫で回し、
まっしゅのの思い出を語り続けます。


どこにいったってまっしゅの思い出がいっぱいで、
忘れようたって忘れられる訳が無いよ…



その日のメニューはまっしゅの残飯整理?(笑)

まっしゅのおやつだったゴーヤ&ニンジンで作った炒め物に、
まっしゅのゴハンにかけていた野菜汁で作ったスープ。

大きな声では言えないけどまっしゅの好きだった
一番搾りで最後の乾杯をしました。



翌日、10時に霊園に入るため、
竹野氏と共に朝6時に自宅を出発。


世間はシルバーウィークのはじまりで
道は激込み状態です。


竹「最後のドライブだな…」

S「まっしゅ、私の犬らしく車大好きでドライブ命だったからね…」



青梅の霊園で火葬という知らせを受けた親友Tomちゃんが、


T「“友達が亡くなったから”と言って会社休んで行く!」


と来てくれた上、まっしゅと兄弟みたいな関係だった
私の弟分こけももも、バイクに乗って駆けつけてくれました。



T「事実ましは人間じゃなかっただけで、
  私にとっては小さい頃から、真っ黒だった頃から
  知ってる友達だったからさ…」


K「とうとう宇宙に帰るんですね。僕はこいつのこと
  可愛いだなんて一度も思ったことなかったけど」


S「そうそう、こけはいっつもまっしゅと
  ライバルみたいな対等な関係だったもんね。
  ふたりでよく喧嘩みたいなことしてたし」


K「他の犬は可愛いと思いますけどね、
  こいつは犬だなんて思ったことなかったですからねっ」


T「私なんて会社で“友達が亡くなった”なんて
  言っちゃったから結構同情されちゃってさ。
  「いくつでなくなったの?」とか聞かれて
  「そうですねぇ、私よりちょっと上かな…」
  とか人間年齢で答えちゃって(笑)
  「死因は何?」とか聞かれて「肝臓が悪かったみたいで糖尿の気も…」
  なんて言ったら、「肝臓か、顔色悪かったでしょ」なんて言われてさぁ(笑)
  でも私、嘘は言ってないんだよ嘘はっ。
  犬だってことを言ってないだけで本当だしっ(爆)」



確かに「友達の犬が」とは言えないよね(笑)

犬としてではなく特別に愛してもらっていたまっしゅ…




今井園長に再会し、まっしゅのことをお願いします。



S「今、横浜のほうは関わってないんですよね。
  もし横浜にいるならあちらでお願いすることになったかと思ったので…」


今「そうなんです、今は経営も全然別になりましたし
  あの時は手伝いに行っていただけで、私は元々こっちの人間ですから」


S「あちらは豪華で煌びやかですが、
  なんというか今井さんはこちらのこじんまりとした
  雰囲気のほうが合っていたのでなんとなく安心しました…」



用意していった花を切り、
みんなで飾って最後を見送ります。




一緒に持たせたものは、

まっしゅのお気に入りだったシュナの噛みぐるみ「まし蔵」、
骨型のおもちゃ、まっしゅの好きだったゴーヤとニンジンとバナナ、
Tomちゃんが買ってくれたリンゴ、いつも食べてたおやつ、
まっしゅのトレードマークの迷彩バンダナに四つ葉のクローバー、
そしてまっしゅとの出会いが綴られた本「わんこのそばに」…


S「まっしゅはさぁ、本当にはじめの一年
  メチャメチャ大変だったからさ、
  私は本気でこんな犬いらないっっっ!!
  ってノイローゼなりかけたもんっ」


T「もう常にガルガルバルバルだったもんな~」

S「もう障害児?白痴?とにかく寝てる時とゴハン食べてる時と
  車乗ってる時以外、常に興奮して攻撃してきてさぁ
  頭のおかしいキチ○イだと思ったよ!」


T「チャカチャカと動きの激しい動物は短命だと言うし、
  ましはその一年激しかったから短いながらも
  濃度は濃い命だったのかもね」


K「あの頃はすごかったですからね…
  なんか今でもその印象が強くって…」

S「竹野さんなんかはその一年を知らないから、
  そういうDV犬だった激しいまっしゅを想像できないんだってさ
  だから君たちが知っててくれてうれしいよ」


K「今頃中身は銀河系の彼方に還ったんでしょうね…」

S「死んだんじゃなくて星に還ったのか(笑)」

T「なんでも巨大化してしまうマッドサイエンティストの研究所で
  巨大改造されたジャイアント・ミニチュア・シュナウザーじゃないの?」


S「あの巨大な四つ葉のクローバーが咲いてた川崎の?」

T「そう、まっしゅは迷彩とクローバーがトレードマークだったしね。
  多分7歳半になった頃ヘチマ犬になるよう改造されていたんだと思う」


S「お腹の膨らみは腹水ではなくてヘチマ水(笑)」

T「実はお肌に優しい(笑)」

S「そうか、まっしゅは最後はヘチマになったのか…
  そう思うと可愛いよね」


T「しっかしさっきからキチ○イだ宇宙人だヘチマだ
  言われたい放題言われてるし…(爆)」


S「こうして愛する友らに笑われて逝くのも
  まっしゅに相応しい最後だよね(笑)」




散々笑いながらまっしゅの煙が空に昇るのを見届けていた私たち。


その時ふらっと一匹の蛾が我々の元に訪れます。

しばらく周辺を舞った後、まっしゅの遺影の隣の造花に止まります。


T「なんだろうこの蛾、珍しい模様をしているね。
  こういう場所ってなぜかこういうモノたちが出没するよね。
  昔学校の校長先生のお葬式で、ものすっっごい綺麗で立派な
  真っ白な大きな蛾が現れたのを覚えているよ」


S「いかにも校長先生っぽい感じだね。
  この蛾の白と黒の模様はまっしゅ仕様なのかな」


T「まっしゅをお迎えにきたのかもしれないね」


そんな話をしていた矢先、今井さんの
「もう少しです」の声と同時に、


その蛾がまっしゅにだんだん近寄り…


ふっとまっしゅに触れたかと思うと、



釜を開けると分かった時、
ふわりと空に飛んで行きました…




T「うわ…今の見た?」

S「見た見た、このタイミングっ…」

T「あれって絶対まっしゅを連れて行ったんだよっっ!!」



こういう時はなにかにつけて
意味があるものだと思いたくなるものですが…


多分あの蛾はまっしゅを導いてくれるお迎えなんだと思います。





今「この辺が背骨でここが前足で…」


釜から出した焼けた骨を
今井さんがひとつひとつ説明してくれます。



S「…なんか私だったら手を滑らせて
  鉄板ごと骨を巻き散らかしそう…」


T「絶対やりそうだよね…」

K「…これ、ゴーヤっすか?」




T「うわっすげぇゴーヤ! 他のもんは跡形もないのに
  しっかり緑の葉緑素まで残ってる!!」


S「ゴーヤ最強! こんなものおやつに食べてたんだから
  そりゃあ末期でも長く元気でいるよね(笑)」




結構悲しいシーンだと思うのに、我々ゲラゲラと笑ってます。



今「そしてこの辺が内臓ですが…死因は内臓系ですか?」

S「はい、肝臓がやられて最後は多臓器不全で全滅でした」

今「内臓がやられた子の場合
  固くて黒く焼け残るので分かりますね…」


S「えーい、お前が固くなっちゃうからっっ!!」

まっしゅが苦しめられた肝臓を突っつきまわします。



まっしゅ、これでもう肝臓に苦しむ事もないからね…
(ちょっと違う気がしますが…(笑))




まっしゅの形はもうないけれど、
その姿はみんなの心に焼き付いているよ…




会計時、


今「これは私のお気持ちですから…」


と、分骨カプセルの御代を差し引いてくれた今井園長。



私はまた霊園の園長に「お気持ち」をいただいてしまいました…




最後に私と今井園長を会わせてくれた
チワワ君の眠る合同慰霊碑にお参りして締めくくり。



今井園長、本当に本当にありがとうございます。

まっしゅは貴方に見送っていただけて世界一幸せなワンコでした。





こうして最高な仲間と最高に笑って
まっしゅの亡骸を見送りました。


その後Tomちゃんを練馬まで送った後、
思いつきで近くに住むまっしゅを可愛がってくださった方々に

「30秒だけ時間ください!」

と電話してあいさつ周りに走ります。


(私は以前埼玉方面に住んでいたため、
 こちらのほうが友人知人が多いのです)



まずはLeeさん。

まっしゅの大好きな梨を切ってきて
くださったありがとうございます!
(たまたま偶然だったようですが(笑))

珍獣もこもこを抱っこしてマズいケーキ屋さん探しをして
畑の中を徘徊した出会いに感謝します。

旦那様の閣下様には結局
会わせることが出来なくて非常に残念でしたが、
会わせたら閣下の組織で捕らわれて研究材料にされてしまうので
地球のためにはこれでよかったのだと思います!



そしてコーヂ君&チョコ&ココア。


意外にも犬友のいないまっしゅにとって
唯一の犬友ワンコたち。



旅行やレジャーを沢山一緒に過せたことに感謝します!

ドンくさいまっしゅおいたんはチョコには嫌われてたけどね…(涙




そして弟分ちゃ~り~。

よくまっしゅにはマウントされていたけれど、
小さな頃から可愛がってくれました。

まっしゅと同じ日におばあちゃんを亡くしてしまって
意気消沈のところ、私を励ますメールをくれてありがとう!

まっしゅの写真が欲しいと言ってくれたのに、
ウンチング・スタイル100選みたいな
写真しかあげなくてすみません!

でも、まっしゅのウンチング・ポーズは
最高に可愛いんだもん♪(←親バカ)




そしてまっしゅが生後50日から
生後半年までを過した朝霞に寄ります。


ここは徒歩1分のアシカのクロちゃんで有名な黒目川。



ねぇまっしゅ覚えてる?

まっしゅはこの河原でお散歩デビューをしたんだよ。

DV噛み噛みが凄いから、
ここで一生懸命走らせて疲れさせようとしたんだけど、
全然疲れを知らなくて、私のほうがへバってた。

波のある海は怖がるのに、
川にはガンガン入っていったよね。

予想以上に大きくなってしまった
ジャイアント・ミニチュアシュナウザーに
ここの小さな家では狭いから、
縁あって湘南に行くことになったんだ。




この街でまっしゅと出会って共に歩いて7年半…



本当に本当にいろんなことがあったよね。



普段のパワーが凄いから、
あんまり病弱な印象ないけど、
思えば結構病院通いが多かったね…




まっしゅが治る事のない末期の病気だと診断されたこの半年…


一心不乱に走り回り、
素人ながらに病気や栄養の勉強をして、
出来る限りの治療と療養をさせてあげられた気がします。


まだ出来ることはなかったのかと、
もちろん後悔は尽きないけれど…

こうして最高の医師たちの元、

最高の医療を受けさせていただき、

最高の形で看取る事が出来て、

最高な霊園で見送る事が出来て、

最高な仲間たちに愛してもらい、


ネットを通じて沢山の方々からエールやパワーをいっぱいもらって…



こんなに幸せなワンコはいないのではないかと思っています。



特にインターネットでブログやmixiトピに書き込みを下さった皆様。

悲しみに負けそうな時、皆さんからの心のこもった
メッセージに何度も何度も救われました。

会ったこともないまっしゅのために
祈ってくださり泣いてくださった皆様に
何度お礼を申し上げても足りないくらい心から感謝しております。


本当に本当にありがとうございます。



そして会わせることは叶わなかった
まっしゅを想ってくださった方、

本当に本当にまっしゅに会って欲しかったです…



こんなにみんなに想ってもらえたまっしゅはきっと、
世界一幸せなワンコだね…


早いお別れだったけど、きっとまっしゅは犬一倍、
犬生を謳歌したと思います。






S「何その高飛車な態度」



S「まっしゅのそのマヌケ顔、忘れるわけがないじゃない」




S「最後の最後までそういうこと言わない!!」(爆)




昨日の夜、まっしゅの魂を見送るよう、
突然湘南の海に不意の花火が上がりました。



Tomちゃんに画像を送ったら


“おぉ~夜空にシロツメクサの花が咲いてる!
 まし、四つ葉を探して走れ~~”



との返信。



まっしゅはきっとあっちにいっても、
クローバーをはむはむしながら
女子トイレを探しているよね…(笑)





「神様 僕の大好きな
 あの人のことを話してもいいかな

 神様 あの人はいつも
 大きな背中でゆっくり歩いてた

 鳥も飛べぬ暗い夜 いてつく北風の朝も

 なにも話さず ただ静かに ぼくの前にいたんだ

 この手で 人を傷つけて くだけ散った夢

 ひろう勇気もない

 そんな時 大きな手で 僕の肩を抱いてくれた

 やさしい大切ななあの人 今あなたのもとへと召された

 涙はとめどなくあふれ ほほをつたい落ち

 大地へとしみこむ

 大地は無限の深さで あの人をいだき

 自然へとかえすよ

 神様 僕の大好きなあの人に伝えて欲しい

 あなたが教えてくれたこと

 いつまでも忘れずに生きてゆく



 by,BUKUFU-SLUMP はるかなる想い(When I need you) 」







まっしゅが亡くなって迎えた朝、
注文していたチューリップの球根が届きました。


ひと段落した本日、それらをプランターに植えました。

まっしゅの命を継ぐように
春には綺麗に咲いてくれると思います。





いつまでも、まっしゅのそばに…